2008年08月04日

宝塚花組公演「愛と死のアラビア」「Red Hot Sea」

2008年8月2日11時公演 東京宝塚劇場 SS席5列38番で観劇
花組公演、「愛と死のアラビア」「Red Hot Sea」

今回の花組公演は新トップ、真飛聖のお披露目公演です。

宝塚花組公演「愛と死のアラビア」「Red Hot Sea」




もう一つ特筆すべきは、大空祐飛の花組への組替え。
発表された当初は、驚きとどよめきがネットを駆け巡ったのですが・・・

これは大当たり!!
大空祐飛ってこんなに上手い役者だったのか!って納得するほど輝いていました。
正統派男役、黒燕尾が似合う真飛聖に、ソフト帽、白スーツが似合う大空祐飛。
この対比がすばらしく、お互いをかっこよく見せている。

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宝塚ミュージカルロマン「愛と死のアラビア」 作:谷 正純

イスラムの世界を芝居にするためには、どうしてもその風習を

台詞に落とし込まなくてはならない、

そこに宝塚の愛と平和と友情を入れていくには、この題材は難しいと思われます。

なんとなく中途半端だし、何を描きたかったのか、友情か?相互理解での平和か?

よくわからない・・・

原作と結末を変更したことも理解に苦しみます。

トマスキースよ、貴方は傷の手当をしただけで女性に惚れるのですか?

話の筋から考えて、アノウドと一緒にいたのは1日ほどですよね?って突っ込んでもしかたないが。

しかも演出が「超古典的宝塚」

幕前を多用、場面展開ごとに音楽が・・・昭和の香りがします・・・植田演出に近い

これが高い年齢層には好評なのですね。

皆なぜか「よかったわぁ~」っていう。

ええっ!このスピード感がない芝居がですか?

これほど評価が分かれる芝居も珍しいです。

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グランファンタジー「Red Hot Sea」 作:草野 旦

「出だしがタカラヅカ絢爛にそっくり」という友人の話に、うなずいた私。

愛音羽麗が妖精役に・・・

色彩は「サザンクロスレビュー」、でもさすがに花組トップお披露目公演

真飛聖の黒燕尾&ロングドレスの正統派群舞シーンはお約束。

どうして花組って黒燕尾ダンスが決まるのだろう?やはり凄い。

そのシーンと対比するのが大空祐飛のソフト帽ダンス。カッコイイ!

組替えして花組に来た意味がわかったよ!!

このショーで一番印象に残ったのは「ひき潮」のシーン

曲は有名な「ひき潮」、舞台には空の幕、これに照明の効果を加えていくだけ。

ダンサーは6名、しかも裸足でダンス。

こんなシンプルなシーンが一番印象に残る=他の色彩が濃いなのですが、

ここでも大空祐飛が大活躍!!

フィナーレはGパン、でもなんとなく「ダラ~っ」とした感じがあまり好きになれません。

結局、芝居もショーも典型的タカラヅカ!!
オーソドックスなスタイルを求めたいならお勧めですが、

次回雪組の荻田、正塚の30分ショー、120分芝居に期待しているなら

物足りないかもしれません。


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Posted by ぶにゃにゃん at 22:20│Comments(2)宝塚の大ファン
この記事へのコメント
すごいSS!
黒燕尾はまさしく花組ホストクラブ!花は女役ダンサーも男前でカッコいい。
お芝居はリピートしずらい気が。私は行きたくても何度もいけませんが。
あ~独身の頃に宝塚に出会っていれば・・・
多少脚本に???でも楽しめる(そうじゃない人もいるかもですが)のが宝塚のいいところですね。
Posted by みかん。 at 2008年08月05日 10:38
>みかんさん
もう少し焦点を絞れば友情をしっかり表現できるのですが、
そこへトップ娘役を無理にからませるから話があやふやに。
真飛、大空、壮の3人を主軸にすべきだと思うし、一花ちゃんも
「これって必要?」状態。
的を絞って、もうすこしアラブの「乾き」が表現できるといいなって思いました。
ショーはザ、花組!!でした、これは花丸!!
Posted by ぶにゃにゃんぶにゃにゃん at 2008年08月05日 21:04
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