2008年10月28日
「マリポーサの花」東京宝塚劇場 雪組公演

東京宝塚劇場10月10日から11月16日までの公演は
水夏希率いる雪組「ソロモンの指輪」と「マリポーサの花」
30分でショーを作り、2時間で芝居を作るという変則的な構成に挑戦する宝塚。
芸術祭参加作品でもあります。
ショー「ソロモンの指輪」は荻田浩一作品。
毎度の事ながら異次元を彷徨うような感覚に襲われます。
特に第4場の斉藤恒芳の音楽の場面は、8分の6拍子と思われる音楽に
フラメンコ風のダンス。斉藤氏の打ち込み系音楽は本当に大好き。
舞台が幻想的に思えるのよね・・・ぜひ宝塚での作品をCDにして欲しいと願うのです。
フィナーレ(?)では「パッサージュ」のような真っ白な洋服の少女と古代が交錯する・・・
白羽ゆりがまったく歌わないなど適材適所を徹底させた作品でした。
歌うのは彩吹真央、音月桂、未来優希・・・水も主題歌のみだった気がします。
しかも30分のショーで指輪の精が静かに退場すると
「ガジャーン」という音とともに全てを指輪に封印してしまう演出も印象的でした。
これでオギーも退団(まぁ劇団に辞表提出なんだが)してしまうのでファンとしても封印なんだよね。
「マリポーサの花」は宝塚では珍しい「男の友情&ハードボイルド」を貫いた作品。
ミュージカルというものの、ネロとエスコバル、1対1の台詞場面が多く、
しっかり台詞を聞いていないと話がまったく見えなくなります。
その点で女性には難しい・・・ミュージカルの場面だけを拾っていると結論は
「水に機関銃を持たせてみたかった?」になります。
初日から3日目の日曜日、その翌週と2回見たのですが、2回目はぽつりぽつりと空席が・・・
一度目にちんぷんかんぷんで終わってしまったので2回目は台詞に集中。
それでも半分理解かなぁ・・・
自分の危険をわかっていて愛する女性の弟を救出にいたるまでの恋愛がさりげなさすぎ。
内面に秘めた恋愛感情・・・なんだか非現実の宝塚にはいいのか悪いのか・・・
それよりも男の友情優先なんだろうなぁ。
ドアを印象的に使うシンプルな演出はやはり正塚作品、この点はやっぱり好きなのですがね。
マリポーサの花が決められた日に送られてくる限り、私は生きています・・・
やっぱり男性から見たロマンスなのだろうかと・・・現実的に考えてしまう、おばさんだからかな?
